楠木正成(くすのきまさしげ)は、
鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した、河内の武将。
現在、千早神社がある場所に、千早城を築いた人物です。
楠木正成像/狩野山楽筆/楠妣庵観音寺蔵
千早城の戦いでは、石や丸太、熱湯などを崖から落としたり、人形を用いて奇襲に見せかけたり、夜討ち朝駆けなど、様々な奇策を用いて籠城戦に成功しました。
軍記物語『太平記』にその活躍が詳しい。
南朝方の武将として後醍醐天皇につき、湊川の戦いで破れ、自害しました。
享年43歳。
墓碑は後に、水戸黄門として知られている徳川光圀によって建立され、神戸の湊川神社に現存しています。
楠木正成の佩刀であったと伝承される小竜景光(国宝 東京国立博物館蔵)は、後に明治天皇の佩刀となったことで知られています。